かかりつけ薬剤師をやりたくない！ノルマがきつくてやめたい時の解決策5選【徹底解説】

かかりつけ薬剤師は、医療に欠かせない存在です。
患者さんにアドバイスやカウンセリングを行います。
しかし、多くのかかりつけ薬剤師は、会社の厳しいノルマに縛られています。
かかりつけ薬剤師の件数を増やす事が評価につながることも。
そのため、多くの薬剤師が離職を検討し、別のキャリアを模索しています。

この記事では、このような状況にある薬剤師の方に最適な解決策をご提案します。
私は調剤薬局に7年以上の勤務経験があります。
かかりつけ薬剤師として活動した経験もあります。
さらに、人の心理についての本も23冊以上読みました。
この記事は、私の経験したノウハウを凝縮して書いています。

この記事を読めば、

こういった問題が全て解消されます。
かかりつけ薬剤師をやりたくない方は、ぜひ最後まで読んでください。

ノルマがきつくてやめたい時の解決策5選

厳しいノルマが精神的に悪影響をあたえる場合もあります。
やる気と集中力をもって仕事に取り組んでも、達成できない場合もあります。
結論から言うと、ノルマの少ない職場に転職することが、ベストな解決策です。
さらに、薬剤師転職エージェントを使って転職活動をすることが一般的。
辞めることは難しいことですが、最終的には決断することも必要です。

今の薬局をやめて働く環境をかえる

今の薬局をやめて働く環境をかえるのがもっとも簡単な方法です。
薬局なら薬局、病院なら病院に就職することで、覚える業務も似ているので楽。
他の薬局、別の町や都市での求人も検討しましょう。
より高い給与、ボーナス、および福利厚生を提供する会社を探してください。
全国勤務の希望にして、店舗異動ありにすれば、手当もつく可能性も。
正社員としてではなく、派遣やフリーランスとして働くこともできます。

ファルマスタッフはヒアリングや対応も丁寧でおすすめです。
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認定制度を利用して薬剤師の専門分野を磨く

薬学の専門分野には、認定制度があります。
かかりつけ薬剤師になるには、研修認定薬剤師を取得する必要。
ご存じの通り、研修認定薬剤師以外にも認定制度はさまざまです。
かかりつけ薬剤師以外にも認定資格があれば、それだけで価値がありますね。

以下、団体名と認定制度の表を参照。

糖尿病療養指導士やサプリメントアドバイザーなどの専門分野もあります。
認定資格があれば再就職するときにも面接官へアピールすることができます。
もっていて損はないでしょう。

薬剤師以外の働き方を追求する

薬剤師のライフスタイルが自分に合わないと判断した場合、別の分野のキャリアを追求することを検討してみてください。
法律、医療事務、マーケティングなどの分野に進むと、新たなチャレンジと自由が得られるかもしれません。
しかし、まったく別の職種だと薬剤師のアドバンテージが効かなくなることに注意しましょう。

薬局経営やコンサルタントなどの道も

薬剤師を完全に辞めない場合は、薬局での別の仕事を考えてみましょう。
薬局を経営する、コンサルタントとして働く、またはオンライン薬学コースを教えるなどの仕事は、薬学分野での代替案を提供することができ、かかりつけ薬剤師として働くよりも魅力的かもしれません。
どの選択肢を選ぶにせよ、どれが自分にとって最良の選択なのかを見極めるために、必ず調査を行いましょう。
慎重に検討し、計画を立てれば、自分に合ったキャリアパスが見つかるはずです。

研修認定薬剤師の単位を取得せずに、更新不可を待つ

研修認定薬剤師の単位を取得しないと、申請や更新ができません。
どうしてもやりたくない場合は、更新しないという手もあります。
しかし、この方法はおすすめできません。
上司からの評価が低下する可能性が大きいです。
当然、給料やボーナスにひびくでしょう。
資格の更新不可になると、再取得しなければなりません。
非常に労力がかかります。
すなおに職場を変える方が無難ですね。

なぜ、かかりつけ薬剤師をやりたくないのか？

私の考えでは、ノルマを強制される仕組みにその原因があると結論づけられました。
一旦かかりつけ薬剤師をやりたくないという考えになるとノルマが苦痛になります。
苦痛が続くとやる気さえ無くしてしまいます。
調剤や監査、投薬だけでなく、在宅や施設などの仕事もあるのが現状です。
適切な人員の配置が必須となります。

かかりつけのノルマを強制されるのがいやだ

ノルマに追われるのはいやだ。
ノルマを達成することを期待されると、プレッシャーにより圧倒されます。
期待されることで目標に向かって努力し、成功することができるのは理解できます。
しかし、過度な期待はストレスです。
その結果、自分が評価されていないという感覚を持つことがよくあります。

患者さんのメリットをあまり感じられない

どのような利益をもたらすのか、理解していない場合もあります。
かかりつけ薬剤師のメリットを言われてもいまいちピンとこない場合もあります。

説明する薬剤師自身もメリットをあまり感じないため、潜在意識下で必要でないと認識することも。
薬剤師側も、患者さんに対してよいことだという刷り込みが必要となります。

薬剤師のデメリットの方が認識しやすい

メリットに比べて、デメリットはもっと認識されやすい。
ネガティブな思考であるほど、デメリットの方に意識が向いてしまいます。

同僚の薬剤師がかかりつけの同意を得るため接客している場合、別の薬剤師には調剤や監査の負担がかかります。
待合が混んでいる状態だと、なおさら早くもどってきてほしいと感じることでしょう。
業務負担ばかりになるどころか、相対的な評価も下がるので妬みや嫉妬の感情に支配される場合もあります。

世間からはいらないと言う声も

世間からはいらないと言う声もあります。
しかし、どう感じようと国が推奨している政策です。
国が推奨している以上、変化を受け入れ、成長の機会として活用することが重要です。
慣れない状況に苦労しながらも順応していくことが大切なのです。
前向きな姿勢で臨むことが大事です。

かかりつけの勧め方が分からない

どのように勧めたらいいのかわからない。
内向型のため、営業するのが苦手。
アプローチの仕方がわからないといった悩みもあるでしょう。
先輩薬剤師からなんとなく教えられて、なんとなく勧めている場合も。
そのような時は、相手のニーズに合った要素を強調してアプローチしましょう。

詳しくは後の項目、かかりつけ薬剤師の勧め方で説明します。
心理にもとづいたアプローチをすることで、成約アップが期待できます。

かかりつけ薬剤師の実態

薬剤師は、薬物教育、薬の管理、医療アドバイス、薬物相互作用の特定など、多くの役割を担っています。
医師、看護師、栄養士など様々な医療従事者と連携して仕事をするため、薬に関する知識や優れたコミュニケーション能力が必要です。
薬剤師はケアチームにおいてますます重要な役割を担うようになってきています。

かかりつけ薬剤師は、症例管理、予防接種の推奨、さらには慢性疾患の突然の発症を防ぐための生活習慣の改善などを行うようになってきています。
しかし、実態としてはただ書面で契約してもらい、そのほかの患者さんとあまり変わらないサービスである一面もあります。
担当薬剤師の経歴や知識の差にバラつきがでてしまうことは避けられません。

かかりつけ薬剤師制度の確認

かかりつけ薬剤師は、その成果に見合った点数が、調剤報酬点数表に記載されています。
調剤報酬点数表は、健康保険法や高齢者の医療の確保に関する法律からなります。
厚生労働大臣からの告示で調剤報酬点数表として発表されます。

出典：保険調剤の理解のために、調剤報酬点数表

調剤報酬点数表では、かかりつけ薬剤師指導料、かかりつけ薬剤師包括管理料が処方箋受付1回につき算定されます。

かかりつけである必要性がない

明確なメリットについてあまり言及されていないため、同意書をとることが目的になってしまう節があります。
あえて言うなら、この薬剤師さんにならすべて任せられると言う信頼関係が成り立って必要性がでるものと考えることができます。
誰でもいいから成約だけすればいいと思っていると、本来の目的を見失う可能性さえあるのです。

薬局携帯をもちたくない

かかりつけ薬剤師の算定要件には、24時間の電話対応もあります。
電話があまりかかってくることはありませんが、気は抜けません。
飲み合わせなどの確認は対応できますが、それ以外の相談もゼロではありません。
電話対応しても薬局によっては、評価につながらない場合もあります。
自由な休日を過ごせないため、ストレスが増大することは避けようがありません。

必然的な業務負担がある

薬が多い人のかかりつけだと毎回監査に時間がかかります。
時間がかかるため必然的に仕事に追われることになります。
優先順位をつけて仕事を計画することが不可欠です。
契約の説明をしている間は別の薬剤師のカバーがほぼ必須。
待合が混んでいない余裕のある時間帯が望ましいです。

妬みや嫉妬がコワい

妬みや嫉妬は、人間関係を狂わせ、精神を腐敗させる厄介な感情です。
ライバル関係や不公平感は、意識的に監視しなければ、私たちをネガティブな思考パターンに陥らせます。
同じように働いているのに、あの人ばかり成約できてずるい。
カバーしてあげているのに、感謝がたりない。
このような状況に陥ると、幸せな記憶や深い絆が曖昧になり、希薄になってしまいます。

かかりつけ薬剤師になるには研修認定が必須

かかりつけ薬剤師になるには研修認定が必要です。
経験と教育の組み合わせで、薬剤師はかかりつけ薬剤師になることができます。
認定プロセスでは必要数の単位取得が必要。
勉強会への参加やe-ラーニングをすることにより単位を取得することができます。
数年ごとに再認定と継続的な学習が必要です。

研修認定制度の確認

研修認定制度の確認は、学習が継続的に維持されることを保証するために不可欠。
正式に認められた認定プロセスの基準を満たすために、単位の取得が必要です。

出典：日本薬剤師研修センター

令和4年4月までは、手帳にシールを貼って提出していました。
しかし、シールでの管理は勉強会などで本人の替え玉で参加されることが問題となりました。
現在は、電子化により替え玉の参加が難しくなりました。

更新の要件は？

更新のためだけにネットでコンテンツ配信への課金。
勉強会へ参加しても話は聞かない。
このように、単位を集めることが目的となることも少なくありません。

私は期限ギリギリまで単位取得に時間がかかることがあります。
1年に5単位とるのは簡単ですが、認定の更新までに30単位取得する必要があるので、更新の前の月は泣きそうになりながらひたすらe-ラーニングをしました。
そうならないためにも、定期的に単位をとっておくことが大切ですね。

更新に間に合わなかったら？

再取得する必要があります。
現在の認定期限を3ヶ月経過してから、新規の認定申請が可能。
認定申請日から遡って4年以内に、40単位以上取得する必要があります。
1年ごとに5単位を取得するのを忘れる可能性は十分にあります。
その場合も更新はできないので注意が必要です。

更新に間に合わない（特例の場合は認定期間の延長)

(1)妊娠及び出産（妊娠が判明し研修が困難になってから出産後８週間まで）
(2)育児（育児休業期間又はそれに相当する期間で、最長1年間）
(3)疾病等による長期入院（入院により研修が困難な期間及びそれによって必要となった引き続いての通院期間で、最長1年間）
(4)疾病等による通院（休職している場合に限る。）（休職期間で、最長1年間）
(5)長期に亙る家族の介護又は看護（介護休業期間又はそれに相当する期間で、最長１年間）
(6)被害の大きい災害遭遇（災害に遭遇したことにより研修が困難な期間で、最長１年間）

出典：やむをえない事情により研修が困難になった場合の措置について

転居、業務多忙、転職は事由として認められていません。

更新や申請には手数料がかかる

手数料が1万円以上かかります。
かかりつけ薬剤師をするには必須の資格なので会社からとるように言われることもあるでしょう。
会社にとるように言われても実費で払わないといけない人は少し納得いきませんね。
加えて、オンラインでの学習による場合はコンテンツ料金も実費で払う場合もあります。
不満の原因のひとつになりますね。

かかりつけ薬剤師の勧め方

今は取り組んでなくても、数年後に取り組まなくてはいけない時がきます。
あるいは、すでに取り組んでいる場合もあるでしょう。
かかりつけ薬剤師をやりたくなくても、やらないといけないとき。
そんな時に役に立つ考え方をご紹介します。

非言語情報は9割を意識する

したがって、非言語情報である視覚と聴覚が9割の情報を占めます。
優先的に対処する必要があるのは、非言語情報ということは明らかです。

視覚情報:姿勢や表情、身だしなみ

姿勢や表情、身だしなみ。
姿勢は背筋を伸ばして胸をはりましょう。
胸は人間の弱点のひとつなので、強調することにより自信をうらづけます。

表情は笑顔を意識しましょう。
笑顔に勝る安心感はありません。
口元だけ笑って、目が笑っていないと不自然です。
目の周りも自然に動かすことを意識しましょう。

身だしなみも大事です。
白衣のよごれがひどい場合は目立ちます。
調剤印の赤いインク、胸ポケットの鉛筆の黒い色。
この2つの汚れはよくつくので、注意をしましょう。

聴覚情報:声色や口調も大事

声色も大事。
声のトーンは1オクターブ高め。
声のトーンを上げることにより、声に張りが生まれます。

口調は聞き取りやすいスピードで。
話すスピードが早いと、あせっていると思われる場合もあります。

日頃から信頼関係をきづく

成約だけに目がいきがちになると、たいして良く分からない人にも挑戦することもあります。
話を聞いてもらうには下準備はかかせません。
これをおろそかにしていると、思った割に成約率は上がらないでしょう。
成約率を上げるコツは、いかに相手が話を聞いてくれる姿勢にするかが大事です。

服薬指導へ行く際は、前回の薬歴の内容も把握しておきましょう。
心配事や、あまり関係ない話をしている場合もチャンスです。
心をある程度開いている状態でないと、なかなか情報は得られないものです。
注意深く観察して情報収集しましょう。

心理にもとづいた誘導テクニック

相手が話を聞いてくれる状態になって初めて誘導テクニックが使えます。
心理にもとづいたフレーズを例に上げます。

○○さんがいつもうちの薬局を利用してくれてうれしいです。
処方箋の指示通りに薬を利用してくれてありがとうございます。
かかりつけ薬剤師も利用していただけるとうれしいです。

一貫性の原理：薬局を利用、薬を利用、かかりつけ薬剤師も利用といったように行動を一貫させようとする人の性質を利用する。

国が推奨しているので、みなさんかかりつけ薬剤師をおもちですよ。
権威への服従心理：国が推奨している。
社会的証明の原理：みんなもやっているからした方がよいと促す。

実は今月のノルマがきつくて達成できてないんです。
アンダードッグ効果：不利な状況を応援したくなる。

心理にもとづいたテクニックにより、成約率を上げることに期待できます。
かかりつけ薬剤師を勧めるときはぜひ使ってみてください。

まとめ

かかりつけ薬剤師をやりたくない場合は、ノルマの少ない職場に転職することが、ベストな解決策です。
やりたくない理由は、ノルマを強制される仕組みにその原因があり、適切な人員の配置などのフォローも必要だと結論づけられました。

実態としてはただ書面で契約してもらい、そのほかの患者さんとあまり変わらないサービスである一面もあります。
また、担当薬剤師の経歴や知識の差にバラつきがでてしまうことは避けられません。
かかりつけ薬剤師になるには研修認定が必要ですが、更新や申請には手数料がかかり、不満の原因のひとつになります。

しかし、かかりつけ薬剤師をやりたくなくても、やらないといけないときもあります。
その場合は、いかに相手が話を聞いてくれる姿勢にするかが大事なので、日頃から信頼関係をきづくことを心がけましょう。
心理にもとづいた誘導テクニックなどを活用すれば成約率のアップが期待できます。

どうしてもかかりつけ薬剤師をやりたくない場合は、転職も視野にいれましょう。
ファルマスタッフはヒアリングや対応も丁寧でおすすめです。

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刹那かなえる

薬剤師ブロガー

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調剤薬局歴7年/個人在宅や施設の担当経験あり/一通りの科は経験済み/